2022年12月9日 NHK Eテレ「人生レシピ」

12月9日放映 NHK Eテレ「あしたも晴れ!人生レシピ」(司会は女優の賀来千香子さん)で「みんぐる」が紹介されました。

テーマは「新しい友だち、作りませんか?」
様々な友達づくりのエピソードの一つとして、「みんぐる」の会員様と第一回目Zoom交流会の様子、設立趣旨などが紹介されました。

以下、文字起こしです。

目次

オンラインの友達作りを取材しました。

これは友達作りの交流会「みんぐる」のホームページです。

「みんぐる」とはみんなで歓談するという意味です。
今年11月からサービスを開始、18歳以上なら参加できます。



運営をしているのはオンラインの交流会を手掛けてきたNPO法人です。
代表の森田麻美子さんにサービスを始めた理由を聞きました。


「人と雑談する機会が減っているという時代に危機感があります。原因はコロナもありますし、家族と一緒に暮らしていても家族とは会話がない、本音を話せないという方もいらっしゃいます。そんな中で安心していろいろな方たちとおしゃべりをしたり何か新しいことを見聞きしたりできればいいなと思いました」

はじめて参加する京都在住のゆりかもめさん、64歳独身です。
働きながら介護していた母親を亡くし、一人の時間を寂しく思うようになったのです。

「1人で食事して、1人で仕事以外は誰ともしゃべらない。それがたまらなくなりましたので、ご飯を食べに行ったり旅行に行ったり、おしゃべりができる友だちができたら嬉しい。」

リラックスして話ができるのではとオンライン交流を選びました。

そして交流会当日です。
「みんぐる、第1回交流会、スタートしたいと思います」

この日参加したのは12人、平均年齢はおよそ50歳です。ディレクターも参加し話を聞かせて頂きました。
「1人ずつ自己紹介をしていただきたいと思います」



・ちあきさん(50代)
年を重ねるにつれ新しい方と出会ってそこから何か発展するっていうことが本当に少なくなっているので新しい方々と交流が出来ればいいなと思って。

・のぶゆきさん(60代)
今年の3月に大手の自動車メーカーを早期退職しました。これまでずっと大学出てから、仕事のつながりの人間関係はいっぱいできたものの、振り返った時に私的な人間関係っていうのがなかなか少ないな、というところがございまして。

京都から参加したゆりかもめさんも自己紹介しました。
・ゆりかもめ(64歳)
母の闘病生活から、ふと孤独になる時がありまして、介護生活と普通の生活とやっているうちに、もう、ちょっとお友達の縁がなくなりまして、年齢も性別も関係なく皆さんと、気の合う方とお話しできれば嬉しいかと思いました。

今日は初日ということで自己紹介を中心に1時間ほどで交流会は終了しました。

参加したゆりかもめさんに感想をお聞きしました。

「はじめてですので、何が起こるのか最初は緊張していたんですけれども、気楽に参加させていただいた。こういう機会もいただけたことをとても嬉しく光栄に思っております」

女性コメンテーター(タレント 小島慶子さん)
「何か、コロナ過でね、ちょっとやっぱり人に会えなくて、寂しい時代がね、ずっと続いているけど、ああいう形でね、新しくっていうのは良いですね。」

男性司会者
ゆりかもめさんにオンライン交流の感想をうかがいましたところ自分と同じように参加者の中に介護経験のある方がいらっしゃるのでもっと話したいと思った、と。これからもオンライン交流を続けていきたいという事でした。
ここから新しい友達につながるといいなと思いますよね。

男性コメンテーター(精神科医 保坂隆さん)
第1回目は皆さんやっぱり緊張しながら自己紹介をしていますよね。
中には介護経験者もいらっしゃるし、早期退職者もいらっしゃるというということで、いろんな方たちが集まっているんですけれども、おそらく第2回目以降になると在宅で介護をしている人達だけで集まりましょうとか、退職した人たちが集まりましょうとか、そういう風な形で均一な集団にだんだんなっていくとその中ではものすごく共感性が高まるという風になっていくんですね。

これは医療の中では日常的に行われていて、グループ療法という名前になるんですけれども、例えばですけれども、乳がんの患者さんという共通点があって乳がんの患者さんだけが数人集まってみんなで話をするというと、やはりその気持ちわかる、その痛みわかるということで非常に他者の気持ちがわかって自分だったらこうしているということを教え合ったりという、そういう風な集団ができてくるんで、こういう集団に入っているとやはりQOLが高まるという研究がたくさんあるんですね。

司会者(賀来千香子さん)
「関係性を深めるというか、友だちとしていい発展を遂げていく、何かヒントみたいなのってございますか。」

男性コメンテーター(精神科医 保坂隆さん)
2つくらいあると思うんです。深入りしすぎないというのが1つ目と思うんですね。

これ、中学生の時の友達関係とはちょっと違うんだぞ、と。だから喧嘩したり相手の行動にイライラしたり振り回されたり、そういう風な近い距離間にならないように、深入りしないことが大切と思うんです。

2つめはこれは相手のことをリスペクトするということがとても大事で、やはり相手が同じ状況の中でどのように考えてどのように行動しているのかということについて、学ばせていただくという、心理学ではモデリングというんですけれども、ある人がやっている考えや行為を自分も真似てみよう、取り入れてみようという風な効果があると思うんですね。

ですから深入りはしない、感情的にはならないというのが1つ目、2つめはリスペクトして相手から学ばせていただくということが長続きするにはそれがコツになるんじゃないかなと思います。

女性コメンテーター(小島慶子さん)
みんな人生いろいろ変化するので関係って近くなったり遠くなったりするもんだと思うんですよね。

遠くなった時に、昔、若い時の私、絶望しちゃってたんですよ。何か、仲良しだと思っていたのにこんなに私たち違ってしまった、残念だなとかって。友達失ったかと思ってた。でも再会してみるとお互い人生であまりにもいろいろなことがあったために昔の人間関係とは違って新しく出会えなおせて、またいい感じにお付き合いができたりすることがあるんですよね。

この距離感がね、縮まるときもあったり遠くなることもあったり、あと深さでいうと深くなったり浅くなったりというね。横と縦の柔軟性のようなものをね、おっしゃっているような気がするんですよね。

テーマごとっていうとあれですけど、例えば私、古墳とか好きなんですけどね、やたらメッセージで盛り上がるお友達とかね。

司会者(賀来千香子さん)「いいですね」

女性コメンテーター(小島慶子さん)
はい、あと全然違うジェンダー関連の社会課題についてすごい物知りでいろいろなことを教えてくれるお友達とか、何かね、テーマごとにお友達が確かに違ってたりします。

その方が楽しいなという気がしますね。これだったらあの人に話してみようかなとか、これだったらあの人と見に行きたいとかね。

小島さんは10代の時と違っていろんな面をどんどん育ててきたから、それぞれの面でお付き合いする人達がどんどん変わって、すごくいい友達作りをして来たんじゃないかなと思います。

男性司会者
オンライン交流に少し戻りたいと思いますけど、全く知らない方とですね、出会えるオンライン交流ですから、注意していただきたい点もあります。ITジャーナリストの高橋暁子さんに伺いました。

オンライン交流の注意点

  • 個人情報をむやみに教えない(画面背景に注意)
  • 極端な意見はトラブルのもと
  • お金の話はしない。
  • 直接会う場合は日中に人の多いところで

また、会がですね、目的に合っているかということですとか、あと勧誘などではないかということにも、どうぞ皆さん、ご注意ください。

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